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グッドデザイン賞を受賞した家って普通の家とどう違うの?

2020年04月29日

グッドデザイン賞を受賞した家は、普通の家とどのような違いがあるかは興味があります。グッドデザイン賞は単にデザイン力が優れているだけでは受賞できず、新たな発見を共有し、さらなる創造につなげることが必要です。グッドデザイン賞の理念は人間に関して、もの・ことづくりを導く創発力であり、本質に関して現代社会に対する洞察力を求めています。さらに、創造は未来を切り開く構想力となり、魅力では豊かな生活文化を想起させる想像力が求められます。倫理は社会・環境を形成する思考力と定義され、これらの理念向き合うことが求められるのです。

建築部門でも多くの家がグッドデザイン賞を受賞してきました。2014年度グッドデザイン・ものづくりデザイン賞受賞の住みつなぐ家づくり・骨の見える家は、木造軸組み工法で整然とした柱割と合理的な小屋組みにより創造的な空間が作られています。もの・ことづくりを導く人間にして初めて本質が理解できることがわかります。同じく、受賞作のおやじの隠れ家は、1週間で完成する天然無垢木材の住宅がコンセプトです。社会・環境を形成する倫理性は無垢材となって実現しています。豊かな生活文化を想起させる魅力が他の建物との違いです。

住宅部門で随一の受賞実績があるミサワホームは、住宅が審査対象に含まれて依頼、四半世紀を超えて連続受賞を続けています。同社は常に時代的な問題を探し出し、その解決策を作品に込めているのです。創造性に優れ、新しい価値観を生み出す力が連続受賞の原動力となっています。

グッドデザイン賞が単にデザイン力だけで取得できないのは、社会・環境を形成する思考力とそれを実現する責任が試されているからです。住宅は社会に栄光を及ぼすものなので、社会や環境に一定の責任を持つことが必要となります。単にデザイン力が優れているだけのものには、その責任が感じられません。

グッドデザイン賞を受賞するのは個人でも団体でも可能で、一定の申請料を支払う必要があります。何段階もの審査を経て受賞が決まるまでには8か月ほどかかる超スパンです。受賞後はGマークを掲載する権利を得るので、企業は宣伝として、個人はブランディングの一つとして利用できます。応募しても受賞できるのは過半以下で、多くの作品は日の目を見ずに受賞を逃します。グッドデザイン賞の制度がこれまで続いているのは、受賞した作品の品質が良いことが主な理由です。それは単にデザイン力だけでなく、共有されている理念を評価対象としているからです。